バナナパンケーキはバカンスの味 | ゆーちゅいちゅい ~旅とお酒が好きな人へ~

バナナパンケーキはバカンスの味

決してバナナが大好きなわけではない。
パンケーキに目がないわけでもない。
でも私は時々回想しイメージする。

ところはタイのサメット島。

海に張りだしそうな浜辺のカフェで朝食にコーヒーとバナナパンケーキをオーダーする。
無論コーヒーが先に運ばれてくる。ミルクをちょっとたらしたコーヒーを飲みながら、波音を聞きながら、私はバナナパンケーキが運ばれてくるのをじっと待つ。まるでいいこにしていればサンタさんがプレゼントを抱えてやって来ると信じているコドモみたいにじっと。今10時くらいだからバナナパンケーキを食べ終わったらこのまま海に出て一泳ぎして、マッサージでもしてもらおう。(なにしろ海辺にただ寝そべっているだけでうるさいくらいに「マッサージ200バーツ1時間」と書いた紙を持った女たちが近づいてくるのだから!)
その後は、そうだウォーターメロンシェイクでも飲もう。それからまた一泳ぎして夕方になったら海辺のレストランでビールを飲みながらムール貝を食べよう・・・

そこへバナナパンケーキが到着する。ため息が出るような大きな大きなパンケーキ。ふっくらとした生地の上にははちみつがたっぷりかかっている。ナイフを入れると中からあつあつのバナナが現れる。“まるごとバナナ”なんて目じゃない。
はちみつがこぼれないように一切れ口に運ぶと、それはまさにバカンスな味がする。あの時は幸せだったなぁ。

それが私のバカンスのイメージで幸せのイメージだ。毎日毎日、ずっとずーっとそんなふうに暮らして行けたら・・・

・・・飽きるんだろうなぁ。